フランスでも特にシャンパーニュはかけがえのない場所です。
2006年に半年間、相方はエペルネーで僕はランスでそれぞれの土地で仕事をしました。
今回は相方が働いていたホテル ベルソーで宿泊しました。
ブルゴーニュからは直接行けなかったのでパリ経由で。

今はパリ・エスト駅にはこんなストーブがありました。結構温かいので離れられません。
シャンパーニュに着いてからは以前あまり出来なかった大手のメゾンを精力的に見学しました。

エペルネーでは、モエ エ シャンドン社。



ランスでは、ポメリー、テタンジェ、パイパー エドシックを見てまわり、シャンパンの瓶内二次発酵、シャンパーニュの独特な作り方を学んできました。


ポメリーでは次のような歴史的背景などもとても参考になりました。
「マダム・ポメリーは、ローマ時代の石灰岩の採掘場がとてもよい状態で残っていることを知り、またそこがシャンパンを貯蔵するのに理想的な環境であることも熟知していたので、その採掘場をセラーとして使用することにしました。全長18km、深さが地下30mにまで達するセラーでは、年間を通じて10℃という瓶内熟成において理想的な温度の中で2900万本ものシャンパンが貯蔵されています。」
説明を聞いたり、帰ってきて調べてみるとなるほどと思うことが多かったです。
もっともっとシャンパーニュのことを知りたくなりました。

そしてエペルネーのホテル ベルソーです。

お部屋の冷蔵庫にはミネラルウォーターとシャンパンが。
ホテルのレストランはこの時期閉まっていて、併設しているビストロ、”ル セット”でディナーを頂きました。





サーモンのタルタルに始まり、ウサギのテリーヌ、エスカルゴのシャンパーニュ風、平目のムニエル、仔牛の腎臓の煮込み、仔羊のグリルと、がっつりビストロ料理を堪能しました。

お食事に合わせたシャンパンはエペルネーの、’ドゥ ヴノージュ
ミレジム 2000’です。ワインリストには100種ほどのシャンパンがあり本当に迷いました。

ビストロのシェフとサービスの人はあの頃と変わっていませんでした。

相方が一緒に働いていたルーシーとオーナーのマダムミシュランです。
ここからは相方にバトンタッチです。以降の写真は当時のものです。
マイコです。

2006年の後半は縁あってこのホテルレストランでお世話になっていました。
ベルソー(音が出ますのでご注意を

)はシャンパーニュで最も古いホテルだそうで、廊下も少々ギシギシきしみ、たまーに水漏れもありましたが味のある素敵な宿です。
このホテルにはビストロとレストランがあってあいにく私のいたレストランのほうはお休みでした。
その上3年ぶりということもあって 知った人はいないだろうなぁとおもっていたら 懐かしい顔がチラホラ。話を聞くとまだ他にもメンバーが残っているようでした。

当時はこのふたりと一緒にデザートの部門を担当していました。
このクレモンとジャン・クリストフはすでにベルソーを辞めていました。元気にしているかなァ




教えてもらったり、しかられたり、喧嘩をしたり、鬼ごっこをしたり、冷蔵庫に閉じ込めたり・・・久しぶりに厨房をみて当時のこといろいろと思い出しました。お菓子づくりだけではなく 食材やフランス人の日常まで勉強になる毎日でした。
普段外に飲みに行くと私以外はだいたいビールを飲んでいました。
でもシャンパーニュ地方らしいなあと思ったのは、日曜日のマカナイのときにはシャンパンのボトルが出てきたこと。

そしていいことがあったときには、シャンパンをみんなでいただくこと。例えば、車の免許を取った時や誕生日に 自らがシャンパンのボトルを買ってきてみんなに振る舞います。嬉しいことを分かち合う気持ちがすごくいいなあと思いました。

私も自分の誕生日にモエ・エ・シャンドン社まですぐ近くなので、歩いて昼休みに買いにいき、ロゼのマグナムをディナーが終了してから厨房やサービスのメンバーと開けました。
そして私のベルソー最後の日には、オーナー ムッシュ・ミシュランがシャンパンのマグナムボトルを開けてくださり、スタッフからはメッセージが書かれたシャンパンクーラーをプレゼントしてもらいました。

当時の私はベルソー近くのパティスリーに通いつめ、チョコレート三昧だったので太って顔がパンパンでした。
マイコやせたねー!私は二倍になったよ!と3年ぶりのルーシーが言いました。


シャンパンのさわやかな香り、グラスの底から立ち上る美しい泡。ふくよかな味。食前酒から食中酒、食後酒までこなす万能選手。そして結婚式やF1の表彰式など門出を祝う華やかさ。朝から(朝シャン)、ブランチにアウトドアで、もちろん夜にも。 特別な日も日常的にもよく似合う 素敵な飲み物です。。。