2013年04月17日

向田 邦子さんと謝花(じゃはな)きっぱん店

当店でもおなじみの謝花(じゃはな)きっぱん店さんの冬瓜漬けとブルーチーズのカナッペはシンプルですが大好評でたまに追加の注文を頂くほどです。

さて謝花さんのお店では、冬瓜漬けともう一つ、柑橘を使って作られたきっぱんも販売しており、冬瓜漬けと共に今これらのお菓子を作っているのは謝花さんのところ一軒だけです。

きっぱんは、丁寧に時間をかけて作られ、

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完成したものは、桐箪笥に保管され大切に扱われています。

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琉球王朝にも献上されるほどの歴史を持つきっぱん。今は、6代目の謝花 久乃さんがその伝統の味を守っています。

久乃さんの、祖母、澄子さんがお店をされている時には、あの向田 邦子さんも買いに来られたそうです。

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その向田さんの著書、”女の人差し指”の中で謝花きっぱん店さんが紹介されています。

写真上は当店でおなじみの冬瓜漬けとブルーチーズ。写真右は向田さんの文庫本。そして左がきっぱん。

 ところで、私の捜していた「きっぱん」は、どこの名店街にもなかった。店員さんに聞いても「さあ」というだけである。記憶違いか、とさびしく思っていたが、市場からの帰り、タクシーの窓から、「きっぱん」の文字をみつけた。車をとめ、小ぢんまりした菓子屋の店先にとび込んだ。白い砂糖の衣がけである。同じだ。体格のいい五十がらみのオバサンが昼寝から起きてきた。「きっぱんはもう、うち一軒ぐらいしか作ってないかも知れないねえ」と言いながら、素朴な折箱に詰めてくれた。
 ホテルまで待ち切れず、タクシーのなかで開き、端を折って食べてみた。物凄く甘くほろ苦い。昔と同じ味である。四十年の歳月はいっぺんに消し飛んで、弟や妹と若かった父のまわりに目白押しにならび、茶色の皮のカバンから手品のように出てくる沖縄土産を待つ十二歳の女の子にもどっていた。「きっぱん」は、わが沖縄胃袋旅行の最高のデザートとなった。
                
               
ー向田 邦子 ”女の人差し指” 文春文庫 の原文より抜粋ー

小さい頃の記憶を 鮮やかに蘇らせる「伝統」の味。素敵ですね。

食通の向田さん、もし今もご存命でプチット リュの冬瓜漬けとブルーチーズをお召し上がりになられたなら、どんな感想を持って頂けたのでしょうか。

謝花きっぱん店さんは、国際通りから消防署通りを上がって徒歩2分。
きっぱんはとくに売り切れることもありますのでお早目にお立ち寄りください。

くわしくは、謝花きっぱん店HPまで
posted by プチット リュ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 謝花きっぱん店