今回は、ワインのうんちくについて。ワインを楽しむ時にワインのうんちく=知識が、語られる時がありますが、これはとても重要なことだと思います。普段何気なく飲んでいるワインが好みなのか。好みでないときはその原因がどこにあるかを少し振り返るときにワインの知識が役立ってきます。具体的には、飲む前のワインの香りにはぶどうの香り以外にも様々な香りが存在します。それは、ぶどうに由来する香りなのか、はたまた醸造の工程で醸し出される香りなのか、樽熟成に由来する香りなのか。ワインを口に運んだ時も然りで、果実味溢れる味わいなのか、渋みを感じる味わいなのか、酸味の度合いはいかばかりかといった感じで、ワインの味わいにはそれぞれ個性があります。
その個性は、ぶどうの品種によるものなのか、同じぶどう品種でも育った地域によるものなのか、そのぶどうが育ったその年の天候によるものなのか、そしてそのぶどうを育て醸造、熟成させた造り手の思いによるものなのか。
それらのうんちくを少し知っていると、普段楽しんでいるワインの背景を知る事が出来、さらにワインの豊かさを感じることができるかと思います。以前ワインの先生に言われた言葉ですが、
「ワインを飲んでいる時に、このボトルの横にワインの造り手が立っていると思ってワインを飲んでみてください。」
そう思うとちょっとプレッシャーを感じますが、その時からワインをより深く理解しようと考えるようになりました。





写真は、ブルゴーニュのドメーヌ・マイヤールを訪ねた時、カーヴで眠っていた1976年のアロス・コルトンを当主のパスカルさんが試飲させてくれた時のものです。
一口飲んだ時、白トリュフの香りが強烈に全身を駆け巡ったことが今でも忘れられません。ブルゴーニュという土地や畑の個性、天候、ぶどうの状態‥そしてこのワインの造り手の思いにクラクラしそうでした。
ワインはおいしく楽しく飲みたい。ワインの向こうに見える造り手と一緒に。と僕はいつもそう思います。
posted by プチット リュ at 01:58|
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