
昨夜は桜坂劇場のカフェで行われたやちむんについてのトークショーへ
お話をされた方は沖縄科学技術大学院大学に勤務し細胞の研究をされている、佐二木(さじき)博士。
内容は、何世代にも渡り親方から弟子へと受け継がれてきたやちむんの伝統的技法を分析し(土の配合、窯の温度管理、釉薬の成分の特徴など)それらが科学的根拠に基づいた確かな技術であったというお話でした

これからの科学の力で、やちむんも3Dプリンターで再現できるかもしれませんが、人間が培ってきたそれら伝統に基づいた営み、その器に込められる気持ち、そしてその器を取り囲む人々の幸せを願う陶工家さん達の気持ちは科学で作り出したやちむんには成し遂げられないかもしれないとも説明されていました。
科学は容赦なくこれからも進化していくそうです。
人間の細胞研究の分野は、readからwriteの時代に入ったそうです。人1人が持っている60兆個ある全細胞の遺伝子を読み取りそれを受精卵に書き込めば同じ人間がコピーし作ることが可能だそうです。映画の世界はすぐそこまで来ています。
そこで必要になってくるのは、とどまる事なく進化する理系の技術を、文系であったり芸術の分野の人なりそれぞれの立場でそれらの技術をコントロールして科学の技術力に上手く適応し管理していくことが大切だとおっしゃっていました。
確かに身近なことでは、スマホは便利になりましたけど、自分も含めてスマホに支配されつつあるなあと思います。スマホの画面を見る時間、場所を決めたり、(職業柄、食事中のながらスマホがやっぱり気になります。)
ちょっとしたことですが身の回りの進化に自分がそれとどう向き合っていくのかは自分で考えて行くことだなあと昨日の話を聞いて思いました。
レストランの料理もロボットには再現できるかもしれませんがそこに心を込めれるのは人間しかいないと思うので、幸せな空間づくりをロボットに負けないように頑張ります
