こんばんは

いよいよ、GWですね

当店は今週はちょっと変則的に、明日火曜日から営業が始まり、5日金曜日まで通常営業となり、6日(土)&7日(日)をお休みさせて頂きます

GW明けは10日(水)からとなっていますのでよろしくお願いしましす!!
さていよいよ本丸と申しますか沖縄の誇るべき食材の一つ、
豆腐ように今回アプローチすることとなりました

きっかけは、いつもお世話になっている大宜味村の陶芸家玉城ご夫妻のご紹介です

”豆腐よう”

県外の方にはなかなか馴染みのないものかもしれませんが歴史に深く根付いた沖縄の伝統的な、そして今大人気の発酵食品です。今回ご縁が出来た首里の松島さんの豆腐ようの紹介はこちらのリンク先を参考になさって下さい

⇒”
豆腐よう 松島”

さてこの”豆腐よう”をフランス料理に展開するにあたり只今色々と試行錯誤の日々ですが、少しずつ形になってきております
”豆腐よう”のアイスクリーム(デセールではなくお料理として)、そしてカリカリに仕上げたガレット

特にガレットはお豆腐が原料なのにまるでチーズの味わいとなりちょっとびっくりしました

おいしいです!!
そんな折紹介して頂いた玉城さんご夫妻と松島さんご両親にご来店頂く機会があったので早速これらの”豆腐よう” プチットバージョンをお出しさせて頂きました

松島さんのお父さんからは豆腐に関する書籍のコピーを帰り際に頂きました。(我々が豆腐ように向き合うのをすでにお見通しだったのでしょうか。)
それは琉球最後の国王尚泰の四男尚順と家族の記録、「松山御殿」からの一部分のコピーでした。4ページにわたる文章から豆腐にまつわる興味深いエピソード、そして豆腐ように関する記述はとても参考になりました。色々とアレンジはするものの当店のチーズの盛り合わせと一緒にそのままお出ししてもなかなか良いのではないかという部分もあったので以下に引用しておきます。
然るに一つ感心に堪えんのは当琉球の豆腐餻を作つた人が、此結果を知つてか知らずにやつたかは分からぬが、沖縄のは支那とは反対に豆乳を中心として、何等濃厚の加味はせずに、却つて塩味を減じ醗酵味を減殺する酒精分たる泡盛を用いて調和を取りしは誠に感心に値する製法である。それで支那のものは味が非常に濃厚なる為に、婦人子供には等には少々不向きだが、此に比し沖縄のは談白なる為、女子供にも等にも好む手合いがすこぶる多い。そして世界的に此豆乳の味に匹敵する食品を求めれば、先ず仏蘭西の「チーズ」、露西亜の「カビヤ」、日本の「納豆」か「うにの塩辛」等を挙げる事が出来るが豆乳に対する古いチーズの如きは十人向きせぬ点があり「うに」や「カビヤ」は豆腐餻に比して味が稀薄である。こうなると結局豆腐餻というのは、世界的唯一と迄は行かざるも主位に列なる珍味という事は十分に云える。 ”松山御殿” 鷺泉随筆(一) 豆腐の礼讃 より引用
これを読めばチーズの盛り合わせにそのまま’豆腐よう’が載っていてもしっくりきますよね

一緒に来られていた玉城さんからは、「器も温故知新、食材も温故知新っていいね!」と、当店の食器が洋食器から”やちむん”になるきっかけを与えてくれた素敵な
イベントを思い出させてくれる嬉しい言葉も頂きました

何百年も前の琉球国王にプチット リュの”豆腐よう”を使ったお料理をやちむんで献上したらどんな反応をされたのか。妄想は膨らみます
posted by プチット リュ at 22:41|
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松島豆腐よう