2015年01月27日

最終回〜デセール〜

なが〜い休業期間も今日で終わりそうです。自己啓発の本、フランスで買って本棚で眠っていた料理本を読みあさる日々でした。たっぷり充電させて頂きました。ちょうど休業期間中にアップされ続けていた師匠の食事会のレポートも、今日のアップで最終回となりました。
お店は休んでいましたがこのレポートで少しでもお店の雰囲気を味わってもらえていれば幸いです。
今回のマリアージュ、先生からお褒めの言葉をたくさん頂きましたが僕もマリアージュはイメージはしていましたが実際ワインとお料理と向き合った時に全然違う印象を受けた点がとても多かったです。
沖縄食材のフランス料理とこだわっていますが、今回の食事会で得た答えはワインはやっぱり飲んでみないとわからないしマリアージュも自分で体感しないとそのハーモニーの感動は味わえないということでした。
これを機にまたあくなきマリアージュ探求の旅へ進んでいきたいと思います。

それでは最終回デザート編のはじまりはじまり〜


プチット・リュ食事会 2015年 その8

【デセール】 フランス産カシスのムース
伊江島小麦粉とやんばるはちみつのパン・デピス ヌガー・グラッセ
〒900-0014 沖縄県 那覇市 松尾 2-10-20 TEL:098-863-0716 プチット リュ(那覇・公設市場)
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メイン・ディッシュ〜チーズでの発見・感動が大きく、
デセールの写真を撮るのを失念してしまった。
(写真は由味子・S様に御提供頂きました)
仕事として向き合っているのに、これではダメだ!と自戒。
さて、パティシエとしても気合いを入れていたマダム麻衣子さん、
その珠玉のデセール達は、どれもが優しくまとめられている。
ヌガー・グラッセは、昨年も頂いたので、その風味から
他のメニューの風味・甘さを類推した。
何よりも、カシスのムースがある。
これは、できるならば、赤い甘口ワインの方が面白いと思い、
敢えてフランスの甘口でなく、スペインの
ヴァン・ド・ナチュレール(天然甘口)を対応させる事にした。
シェフとパティシエが、デセールを用意している傍らで、
このワインを抜栓、甘さの程度を確かめよう…とグラスに注いだ。
すると、深く濃い赤色の上にピンク色の層ができた。
これは、二次発酵を起こしている(不良でなく、熟成の一つの道)。
グラスから口に運ぶと、微弱発泡のレベルになっている。
それだけ、甘さは少なくなっているものの、
言い訳でなく、爽やかさはアップしている。
二本目用意したので、もう一つの瓶は、どんなコンディション?
と抜栓すると、全く同じ状態の二次発酵(つまり、熟成させるとこの姿になる)。
この甘さは、ヌガークラッセには適合すると感じた。
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問題は、カシスのムースの甘さ加減である。
かなり甘いとすれば、このワインでは、
少々糖度が不足かもしれない。
一方、やや控えめの甘さなら、このワインとの
マリアージュは極めて良好となる。
皿に盛りつけているデセールを、先に私に回して貰い、
その甘さを確認した。 うん!
良かった!!控えめな甘さ、上品な味バランス。
これならば、微弱発泡になったこの
ヴァン・ド・ナチュレと綺麗に合う!と実感できた。
パティシエ=麻衣子の作る、カシスのムース、 パン・デピス、ヌガークラッセ…
どれもを絶品に引き上げながら、 爽やかさも与えるエルカヴィオの甘口ワイン。
至福の時はどんどん重なっていく。
シェフ、麻衣子さん、ありがとうございました。
ここまで思い入れのあるお料理は、他にありません。
素材の良さも特筆モノ。 どの材料も、
沖縄の美味しさを見事に表現していました。
綺麗な額縁で、絵を引き立てよう…と臨んだ今回、
逆に引き立てられた部分が多く、自分にとって
新しい発見ができた食事会でした。
美味しく、楽しむことができたこと、深く感謝致します。

end

posted by プチット リュ at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | ワイン会
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