アメリカンな表紙の”Casa BRUTUS5月号”の136&137ページで琉球王朝復刻陶器が8名の陶工家さんの作品と共に紹介されています

見覚えのある器ばかりで不思議な感じです

今回の復刻陶器お披露目パーティーは2月の終わりにプチットリュで開催されました。
プレッシャーからなのか、お披露目までに冗談ではなく2度悪夢にうなされました

1度目は中江監督が「現段階で出来た器を持ってきましたよ」とお越し下さった時です。
![DSCF9259-thumbnail2[1].jpg](http://petiteruenaha.sakura.ne.jp/sblo_files/petiterue/image/DSCF9259-thumbnail25B15D-thumbnail2.jpg)
「これでいろいろとお料理のイメージが出来たら良いね」とおっしゃっていたのですが、器が持っているパワーなのか、先人の、それともこれらを作った8名の陶工家さんの魂がこもっているからなのか。。
監督と一緒に陶器を見ていても圧倒されるばかりでその時は端から端まで写真におさめるのがせいいっぱいでした。その夜は、なぜかフランスの厨房で大失敗の連続の悪夢で目が覚めました

2度目はまさにお披露目の前日です。
営業が終了する頃にあわせて、ふくら舎のスタッフの方々が夜の10時半頃に車いっぱいに器を届けてくださいました。
コンテナ10個にびっしりと詰められた器‥。すでにきれいなものや、焼きあがった窯から直行してきたものもあり、洗い上げるのに深夜2時までかかりました。その日の夜は器が盗まれる夢を見ました。その夢がリアルでお店のシャッターが半開きでなぜか30万円盗まれた!と叫んでいる夢でした。後で分かったのですが30万円では全然及ばない陶器の数々でした

そんなプレッシャーを抱えながら当日お出ししたお料理は、
もともとの器の用途や陶工のみなさんの意図と異なる使い方をしても大丈夫ですかと、中江監督に尋ねたところ
「そのほうがおもしろいですよね!」と答えてくださったので、カラカラから伊勢えびのビスクを注いでみたり、自由に器にどう合うのだろうとワクワクしながらいつものビストロ料理とちょっとモダンなお料理両方を県産食材100%で作ってみました

沖縄を代表する陶工家さん達にこれらの料理をお召し上がり頂いた経験は、かけがえのない経験となりました

緊張するのかなあと思っていたのですが、一皿目を盛り付けた瞬間、何とも言えないワクワク感があり、あ〜お店でも使ってワクワクしたいなあと確信に変わった瞬間でした

早速ですがお店のテーブルクロス、
![DSCF4874-thumbnail2[1].jpg](http://petiteruenaha.sakura.ne.jp/sblo_files/petiterue/image/DSCF4874-thumbnail25B15D-thumbnail2.jpg)
かわいい感じから、
土っぽい感じに変わったのお気づきになりましたか?
ちょっとずつですが、やちむんをお店でも使い始めました。今月末には玉城望、若子さん夫妻が初窯で僕が好きな四角の大皿を焼き上げてくれるそうです。松田米司さんには取り皿を依頼しています。そしてこの琉球古陶復刻陶器は”ふくら舎”さんで少しずつ揃えていきます。

プチット リュでの”やちむんと沖縄フレンチ”の扉は開かれましたが、果てしない道のりのスタートのような気がしています

器の個性や料理との相性をどんどん使いながら掴んでいきたいです。
でもなによりまずは自分達が楽しむことを大事にして進化していけたらいいなと思います
