あさってBSプレミアムの
”世界入りにくい居酒屋”でパリ、しかも20区ある中で、
11区にフォーカスして放送される予告を見ました。10年前、この11区に1年ばかり住んでいました。お〜っと思い、この頃の写真を引っ張り出して見直してみました

11区はフランス革命の始まりとされるバスティーユ牢獄襲撃事件が起きたことで有名です。現在街の中心にある”バスティーユ広場”には、

その記念のオブジェが建てられています。僕にとっては料理の修行時代であったので、花の都パリといった印象ではなく

写真のように雲が広がったとてもグレーな印象のパリでした。もうかれこれ10年も前の話なので、

若かったなあって感じです。修行先は1区のコンコルド広場近くのビストロでした。厨房には、メインディッシュがシェフ担当で前菜が僕担当でデザート担当がもう1人の体制で毎晩、パリジャン&パリジェンヌが50名来る大流行りのビストロでした。ところがシェフのテンションがマックスに達するとフライパンが洗い場まで漫画のように投げ込まれワイングラスが割れまくるというハードな環境だったので、私、人生で一番頬がこけ、

やせ細った時代でもありました。思えばこのつらい時期があったから現在があるのだなあと今になって思います。
この時暮らしていた11区のアパルトマンは、バスティーユ広場から毎晩賑やかだった雰囲気の良い”
ラップ通り”を、
![IMG_1601[1].jpg](http://petiteruenaha.sakura.ne.jp/sblo_files/petiterue/image/IMG_16015B15D-thumbnail2.jpg)
通り抜けた、
![deuqydiyhdhXZh5B15D[1].jpg](http://petiteruenaha.sakura.ne.jp/sblo_files/petiterue/image/deuqydiyhdhXZh5B15D5B15D-thumbnail2.jpg)
ここでした。目の前がこれまた雰囲気の良いライブハウスであの辻 仁成さんがフランスで初めてライブをした場所です。ZOOを聴いたのが懐かしいです。(2006年)
タイミング良く出てこられた時に、

話しかけると、’どうしてパリに住んでいるの?’’寒い中待っていてくれたの?’と気さくに接して下さったかたでした

ほとんどの時間は、グレーな気分で過ごした”バスティーユ”でしたが、そのグレーな空は時にもっと寒くなり、

雪が積もるほどでした。こうなると、暖房器具もままならない部屋ではふとんの中で寒さを耐え忍ぶといった感じで、朝もなかなか明るくならないのでかなり憂鬱な気分となりました

そんな中での楽しみは外食と修行先で覚えた料理を家で再現したり、フランスの電圧に対応した炊飯ジャーで炊く白米での食事でした

バスティーユ広場の近くでは、大規模な
マルシェが決まった曜日に開催されていて、


その時々の旬の食材を買って料理するのがとても楽しかったです

(この頃相方もパリで語学学校に通っていてこの後シャンパーニュのレストランでパティシエとして修行をしました。)
写真のある限りその時のお料理をご紹介しますと、

マツタケのようなサイズの
セップ茸と
仔羊肉を買いソテーして食べたり、
エクルビス(ざりがに)や、
アンコウを張り切って買って料理したり、フランスではビッグサイズになる
舌平目を買って、

ソテーしてみたり、
サバは、

フライにしてみたり、仔牛肉は薄切りにして、


ハーブをふんだんにまぶして焼いてみたり、たまに張り切って
手長エビを、

頭と殻からソースを作りラビオリ生地で、

こってりした

料理を作ったりしていました。料理本も辞書片手に読み込み、

作ってみたり、

今ではどんな味に仕上げたのか、

分からない料理も。

ポトフはお肉も野菜もフランスは味が濃厚なのでシンプルですがとてもおいしかった印象があります


力尽きた時は、テーブルに花を飾りフランスパンメインの食事の時も
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日本LOVE
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な私、フランスパンだけの生活だけではやはり耐え切れず、オペラ界隈の日本食料品店でいろいろな食材を買い、時には、

カレーライスを、年越しには麺を買ってきて、エビのてんぷらは自分で作って、

年越しそばなんぞも作りました。

なかなかでしょ

(刻みネギは、シブレットで代用)
お餅を買ってきて、

シンプルなお雑煮も。薄切り肉が存在しないので一度牛の、

塊肉を買ってきて、

包丁でスライスしてみましたが薄さに限界があり、さらにはサシが全然入っていなかったので、

しゃぶしゃぶには程遠い仕上がりになりました

ホタテのソテーの仕方を教えてもらった時は殻付きホタテを買ってきて、

ソテーまではうまくいったもののそのあと力尽きて、

カレーになったこともありました。ウニも張り切って買ったものの、

あまりに量が少なくて、パスタの上にちょこっと

載る結果となりましたがいろいろ勉強になりました。

11区の小さな部屋でしたがたびたびホームパーティーをして、国籍を問わず


いろいろな方とお話をできたのもパリならではの思い出です。
昔を思い出しながらそして見たら絶対行きたくなるだろうなフランス、パリ11区を中心に繰り広げられる番組は、BSであさって木曜日、
10月1日(木) [BSプレミアム] 午後11:15分から
世界入りにくい居酒屋「フランス パリ11区」となっています。楽しそうなので是非ご覧ください